「地球沸騰化」と言われた23年、その記録をさらに更新する高温となった24年を経て、アパレル小売り各社は、シーズン区分や分類の見直しを進めているという報道が相次いでいます。これは、アパレルMDにおける「適時」が変化してきたことを意味します。これを受けて、今後シーズン分類の見直しを検討している組織も多いことと思います。今回は、シーズン分類の見直しをする際に、意識すべき点についてお伝えできればと思います。
(エムズ商品計画代表 佐藤正臣)
定義、階層を明確に
まず、シーズン分類を決める際に重要なことは「定義」と「階層」を明確に定めることです。階層は、基本的には2段階で定めるのが望ましいでしょう。今回は階層の部分を、「区分」と「コード」という用語で話を進めます。