MCM 銀座旗艦店を体験型へ アート、カルチャー融合

2019/04/10 11:00 更新


 バッグを中心とする独「MCM」は、旗艦店の「MCM銀座ハウス1」(東京都中央区銀座3丁目)を改装し、19日にグランドオープンする。9階建てで総面積は2880平方メートル。アート、ファッション、カルチャーを融合したエンターテインメントと体験型の店で、ブランドのビジョン、クラフトマンシップ、クリエイティビティーを表現するランドマークと位置付ける。2月のベルリン、3月のロサンゼルスに続く3店目。

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 ファサードはクールな印象のグレー。LEDパネルを配し、ビデオアートが上映される。内装はクラシックとコンテンポラリーの融合をテーマとした。1、2階はウィメンズ、メンズ、ユニセックスのシーズンコレクション、ウェアとシューズを販売する。3階は今年2月に発表したコンセプト「1976ベルリン」の東京版である「1976トウキョウ」の空間。様々なクリエイションを発信する場でもある。ショールームとVIPラウンジがあり、協業やカプセルコレクションなども含めた商品を通して、MCMのライフスタイルを提案する。

1階の売り場

 4、5階は体験型のフロア。4階はヘルス、ウェルネス、バイタリティーをテーマにしたラウンジで、購入した客がくつろげるカフェを設置予定。展示スペースもある。5階は白のキューブ型のギャラリー。第1弾の展示はMCMと音楽にまつわる歴史と日本文化をソースとしたプレゼンテーションを予定する。6階はパフォーマンス専用のイベントスペース。

 グローバル・クリエイティブ・ディレクターのダーク・ションベルガー氏は銀座ハウス1について、「次世代のクリエイターのファッションハブの一つとして機能することになる。アジアで最も目の肥えた客が揃うラグジュアリー市場、日本で、MCMの名声を再確認することができるだろう」と述べた。

ファサードにはビデオアートも


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