松若硝子真珠工業所(大阪府和泉市)は不妊や育児に悩む女性に向け、お守りを兼ねたアクセサリーブランド「Mom.」(マム)を立ち上げた。女性の社会進出が広がる中、不妊などに悩む人が急増していることから企画した。同社がアクセサリーブランドを手掛けるのは初めて。
一番の特徴は真珠の母貝をくり抜き、球状にしたマザーオブパールを使うこと。人造真珠のようにパール塗装をせず、貝の色をそのまま生かす。製品は8ミリのマザーオブパールを使いタッセルと組み合わせたネックレス(7000円)とピアス、イヤリング(8000円)。いずれも11色あり、専用ケースが付く。
4月1日から楽天市場のオンラインショップで予約を受け、5月1日以降に納品する。
マザーオブパールは安産の神、「木花咲耶姫命」を祭る和泉市の聖神社で祈祷を受けている。肌身離さず持つお守りのようなおしゃれなアクセサリーとして広めたいとする。
同社は創業133年で、人造真珠を製造している。和泉市は人造真珠の国内最大の産地で、約7割の事業所が同市に集中している。