服飾資材卸の増見哲 着脱容易なボタンを発売

2018/06/01 06:24 更新


裏側(左)に四つ穴の突起状の足を付けた新形状のボタン

 服飾資材卸の増見哲は、着脱が簡単にできる機能的な新形状の縫い付け樹脂ボタンを発売する。IT企業のGIテクノス(東京)が開発した特許取得商品で、生産から販売まで全て増見哲が担う。

 同商品は、従来の表も裏もフラットなボタンとは異なり、裏側に四つ穴の突起状の足を付けて一定の高さを持たせた。縫い付けた際に生地とボタンの間に隙間が生まれ、ボタンと生地が直接触れないために付け外しがスムーズになる。また、ボタンが生地やボタンホールを傷めることも軽減される。縫い付け工程では半自動ミシンまで対応する。

 手が動かしにくいお年寄りや子供をはじめ、片手作業でも手袋をしていても、比較的楽に付け外しができることから、通常のレディス、メンズアパレル用途だけでなく、介護市場や子供服市場、ユニフォーム市場などでも対応しやすい。シャツからジャケット、パンツなど幅広く使用することができる。

 染色は原着でも後染めでも可能。当面、素材に貝調ポリエステルを使い、10、11.5、15、18ミリの4サイズを揃えて販売を始めるが、サイズやカラーの別注にも対応する。耐熱素材や衝撃に強い素材など、あらゆる樹脂での商品化が可能で、将来的には金属ボタンでも別注対応を進める。国内だけでなく輸出も手掛け、海外縫製の要望にも応える。



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