《マスイユウのYU♡PFW》ショールーム爆歩!パリ・レディス編 目立つクラフトワーク

2025/04/01 15:00 更新会員限定


 多くの日本のファッション関係者と同じように、円安と物価高の影響で、25~26年秋冬パリ・ファッションウィーク取材は滞在期間を短縮した。ショーやプレゼン、アポイントメントの合間に猛ダッシュで展示会へ。そのかいあって、面白みのあるデザイナーたちに出会うことができた。どの展示会でも強かったのがクラフトだった。

(ライター・益井祐)

【関連記事】《マスイユウのYU♡PFW》ショールーム爆歩!パリ中心部編 ボロ加工、ビンテージやカーペット素材で個性

 昨シーズンから復活した「ロンドン・ショールームズ」は英国ファッション協会が主催する若手支援プログラムであるニュージェンの受賞者を紹介する。「ディラーラ・フィンディコグルー」のショーはかつてのリー・アレキサンダー・マックィーンをほうふつとさせた。というよりも、だいぶ影響されているように思えた。アンティークレースを使ったトップは貝殻がコルセットを覆い、レザーのボディースーツの柄はタトゥーアーティストが実際に掘り込んだ。一つひとつ細やかなディテールに脅かされた。

ディラーラ・フィンディコグルー

 寸劇仕立てのショーなど独特の世界を持つ「ディペッツァ」は、ぬれて体に張り付いているかのようなドレープドレスで知られる。メンズをスタートしたこともあり、レディスでもテーラーリングが登場した。パンツの股のところには詩がつづられた布製の本がはためく。

この記事は無料会員限定記事です。

今すぐ無料で会員登録

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード会員限定



この記事に関連する記事