1954年創業のカットソー製品OEM(相手先ブランドによる生産)のマルチョウ(東京)。コロナ禍にスタートした自社ブランド「グッドピープル/グッドステッチング/グッドプロダクト」(GGG)を有力セレクトショップなどに卸先を広げ、大手百貨店でも期間限定店の開催も重ねる。それを支えるのは国内5カ所の自社工場グループ。今後、国内工場の生き残りをかけ、海外戦略が本格始動する。
縫製技術で付加価値追求
――日本の服作りが生き残るためには。
コロナ禍前までは安定した国内の生産背景でのOEM(相手先ブランドによる生産)を盤石にするため、価格競争に陥らず、付加価値型の服作りを追求してきました。そのため、自社の生産部門を担う工場グループ「マルチョウワークス」の構築に全力を尽くしました。協力工場に資本を投入し自社工場の数を一つずつ増やし5カ所(栃木、福島、島根、岩手、秋田)になりました。
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