アングローバルの「マーガレット・ハウエル」は、店舗を起点とした接客アプリ「ヒーロー」を20年9月に導入した。コロナ禍で減少する来客数や売り上げをカバーするのはもちろんだが、高価格帯で接客が欠かせないブランドとフィットした、ぬくもりのある接客ができる。
(壁田知佳子)
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「ヒーロー」と相性がいい
TSIホールディングスは20年6月にコスメブランド「ラリン」を皮切りにヒーローの利用を始めた。アパレルブランドに導入したのは20年9月。テキストメッセージやチャット、ビデオ通話などで利用者と販売員がコミュニケーションできるヒーローは、高価格帯で接客ニーズの高いブランドと相性が良いとして、マーガレット・ハウエル、「アドーア」、「パーリー・ゲイツ」が各5店で試験導入した。ヒーローの導入は新型コロナウイルスの感染拡大以前から進めていたものだが、ラリンが利用を始めたのは新型コロナの影響で来店客が減少していた時期。特別な告知をせずとも利用者が増加していったという。