阪急電鉄など、駅高架下施設を相次ぎ改装 マルシェ池田はファミリー対応強化

2023/11/21 06:27 更新


館内通路をなくし「街に開かれた施設」にしたマルシェ池田。ファサードも刷新した

 阪急電鉄、阪急阪神不動産、阪急阪神ビルマネジメントが駅高架下商業施設を相次ぎ大規模改装している。テナント構成など街の変化に合わせて大幅に見直している。その一つ「マルシェ池田」(大阪府池田市、運営は阪急阪神ビルマネジメント、旧阪急池田ブランマルシェ)は、30~40代ファミリーを戦略ターゲットにした改装が成果を上げている。

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 マルシェ池田は、1日あたりの乗降客数3万7000人(22年)の阪急宝塚線・池田駅の高架下商業施設で賃貸面積は地上2層で約5800平方メートル。マンションの新設が多く、30~40代ファミリーが増えていることから、同層を戦略ターゲットとするテナント構成に見直した。耐震工事とともに館内通路をなくして「街に開かれた施設」にする施設構造改革と合わせ、21年5月から約2年半かけて段階的に進めてきた。

 同施設は、飲食店やクリニックなどが入る1番館、3番館と大規模改装した2番館で構成。2番館は、22年9月に「ブックファースト」「とよす」「千鳥屋」ほか、既存テナント7店が移設改装先行オープンし、23年9月下旬に「リンツショコラブティック」「ココロプラス」「無印良品500」「ジュピター」「アイシティ」「ヴィ・ド・フランス」を新規導入した。一連の改装でファサードも刷新した。

 銀行やクリニックなどを除くほとんどの店舗で利用できる阪急阪神グループの関西エリア共通ポイント「Sポイント」サービスも開始した。開業後は、狙い通り30~40代ファミリーの利用が増え、順調な出だし。来春、クリニックの導入やテナントの入れ替えで施設の魅力を高める。

 マルシェ池田は、20年11月に食や生活雑貨を大幅に強化した京都線・高槻駅の「ミング高槻」(大阪府高槻市、旧ミング・阪急高槻)に続いての駅高架下商業施設の改装になる。11月22日には神戸線・園田駅に「sonon(そのん)そのだ」(兵庫県尼崎市、旧園田阪急プラザ)が改装オープンする。



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