ママ向け動画メディア「ママタス」、フォロワー数が80万に成長 ECを新たな柱へ

2022/08/16 06:28 更新


インスタグラムに毎日動画を投稿している

 動画メディア運営のCチャンネル(東京)が手掛けるママ向けメディア「ママタス」は、発信元となるインスタグラムのフォロワー数が約80万を誇る。広告が主な収入源だが、ECを新たな柱にすべく、ママグッズの開発やリサイクル素材のランドセルなどを販売している。

 ママタスは18年4月にスタートし、インスタグラムで1分以内の動画を毎日投稿している。家事や育児、仕事に忙しいママがメインターゲットで、視聴者の年齢は25~34歳が50%、35~44歳が32%。6割以上が何らかの仕事をしており、世帯年収500万円以上が半数以上を占める。時短レシピや家事のアイデア、100円ショップの商品紹介などが人気コンテンツで、投稿がヒットするとフォロワー数が大きく伸びる。

 自社ECでは、グループ会社の神戸レタスと企画したマザーズバッグ(税込み2970円)やリュック、レインコートやハットのほか、リサイクルポリエステルを使用した布製ランドセル「ニューランド」(3万6300円)などを販売。6月からは、子供服EC「デビロック」と協業した「ひとりでたためるTシャツ」を販売し、「保育園応援プロジェクト」として五つの保育園に100着を寄贈した。今後も協業商品の開発などで品揃えを増やしていく意向だ。動画メディアの強みを生かし、商品紹介動画を制作・配信したり、所属するインフルエンサーのライブ配信なども実施する。

子供服EC「デビロック」と協業したTシャツ

 フォロワー向けには、インスタグラムのストーリーズの機能を利用して、家事や子育てに関する様々なアンケートを月1回実施している。2000以上の回答が得られることから、「令和ママの新常識」として、プレスリリースなどを通して発信している。ファン組織「ママタスファミリー」は約400人が参加しており、企画への意見出しや新商品のモニターなどに関わっている。

 インスタグラムを含むSNSでのフォロワー数が100万を超えるが、「まだまだ認知度が低い」と岸辺麻巳編集長。100円ショップの「ダイソー」では、商品紹介の動画を店頭で流しているほか、7月から埼玉高速鉄道の車内放映を開始しており、認知度アップを進める。

岸辺麻巳編集長

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