ルクア大阪 トキメキ事業部が本格始動 “ため息”にこそ需要あり

2020/09/18 06:29 更新有料会員限定


19年秋に出した「妄想ショップ」

 「ショップ体験モニターキャンペーン」をはじめ、商業施設の新たな運営手法を生み出してきたルクア大阪(運営はJR西日本SC開発)。今夏は「ため息からトキメキをつくる」企画・開発チーム、トキメキ事業部を販売促進グループ内に立ち上げた。これまでも「主人公チケット」「妄想ショップ」など、消費者のため息(悩みや願望)の解消に販売促進グループとして取り組んできた。事業者からのため息も届くようになり、事業者向け窓口も設けて〝正式に〟事業部化した。すでに20件程度のため息が集まっているという。将来の商業施設の在り方が問われるなかで、「未来の当たり前になる小さな実験」に挑む方針だ。

(吉田勧)

北風よりも太陽

 トキメキ事業部は、ルクア大阪事業部・営業部販売促進グループの大垣晃子さんと北野貴大さんが立ち上げた。きっかけは、約2年前の不要になったコスメを回収(ルクア大阪で使える商品券と交換)して発展途上国に寄付する企画。4日間で4000個が集まり、「生活者が動くモチベーションが変わってきた」ことを実感したという。「生活者が抱えている小さな悩みに着目することが商業施設の次のステージではないか」と北野さん。「北風」のような販促とは違う、人の心をとかす「太陽」のような取り組みが求められているというわけだ。同じ問題意識を持っていた大垣さんとともに、販売促進グループのなかに「3~5年後の売り上げを作るPRチーム」が生まれた。

「妄想ショップは、ありそうでなかった、気持ちのデザインショップと呼んでいます」(北野さん)

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事