「レシス」(川西遼平)はこのほど、東京・渋谷区神南エリアに、サロン形式の初の直営店をオープンした。川西の知人やクリエイター、顧客、業界関係者のコミュニティースペースとして運営する。
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もとはアトリエとして使っていた一室を改装し、内装の材質や什器の質感にこだわって、重厚な空間をしつらえた。入り口を入ると1800年代の椅子とテーブルがバーカウンターのように置かれている。棚には川西が集めた古い年代のクリスタルガラスの器を並べ、来客をもてなす場を整えた。「過去にサロンは芸術や政治、思想など様々な分野の社交の場として存在した。文化という言葉の意味が変容していく現代に、仲間たちとファッションを改めて文化としてとらえる場所を作りたかった」という。
ショップ限定の一点物の洋服、オリジナルデザインの縄目模様のシルバーリングを扱うほか、レシスの17年設立当時に作ったテーラーメイドのジャケットを展示。英国製のタキシード用生地を使いシルバー製ボタンが付き、受注販売も行う。