裏地のエルトップが製品ブランドをPR ECで販売

2017/10/06 04:28 更新


素材から縫製まで国内で仕上げたコート

 裏地主力のエルトップ(東京)は、キュプラ「ベンベルグ」使いの国産先染め裏地「ロアジール」のブランディングの一環で、最終製品ブランド「アルピーノ」を企画・販売している。これまでジャケットを発売してきたが、今秋冬物ではコートを出した。このほどリニューアルしたホームページで販売する。

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 ロアジールは、先染め織物の産地である山梨・富士吉田の製造業者とエルトップが一体となり、企画開発・生産している。ベンベルグが持つ吸放湿性や滑らかな肌触り、先染めならではの深みのある色合いが特徴で、デザイナーブランドなどが差別化できる副資材として採用している。

 アルピーノは、そんなロアジールを「消費者から選ばれる裏地ブランドに育てたい」(小林達司社長)という思いから企画したブランド。ロアジールを使い、国内の生地メーカーや縫製工場の協力を得て、最終製品に仕上げている。

オンブレーストライプの裏地を使った

 15年に第1弾としてジャケットを発売して以降、継続しており、今回はコートを出した。表地は尾州産地のニッターに別注したウールの丸編み。縮絨(しゅくじゅう)後、細かい毛羽を残して生地表面をより一層ふっくら柔らかくするミルド仕上げを施している。

 裏地には、今秋冬に向けて開発したオンブレーストライプを選んだ。極めて細い間隔で糸を変え、自然なグラデーションを表現した。生地の動きによって色合いが変わって見える。ボタンは艶消し加工を施した水牛ボタンを使った。縫製は北海道・室蘭にある工場が担当し、TPS縫製で縫い代がなくすっきりと仕上げた。価格は3万4800円(税込み)。




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