シンガポール「ラブ・ボニート」が日本に 東京を皮切りに全国展開

2021/10/28 06:25 更新


 05年から東南アジアを中心に事業を拡大するシンガポール発のレディスファッションブランド「ラブ・ボニート」が日本に進出する。すでに日本語の公式サイトもオープンしており、今後3年から5年で、東京を皮切りに全国に店舗展開を進め、ECと合わせたオムニチャネル戦略の推進を通じて日本市場を開拓する。同社にはアダストリアとカカクコムが出資している。

 「真の女性のためのブランド」(ディオーン・ソンCEO=最高経営責任者)とするラブ・ボニートは現在、シンガポールやマレーシア、インドネシアなど16カ国で店舗を展開しており、ECなどで20カ国に商品を届けている。21年の上期の売上高は、コロナ下にもかかわらず62%伸ばした。さらなる成長のためこのほど、プリマベーラキャピタルなどから5000万ドルを資金調達、社内チームの拡大や国際展開の強化に充てる。

 ニーズや体形などアジアの平均的女性に向けた販売にフォーカスしており、同時にコミュニティー作りにも力を注いでいる。女性のあらゆるライフステージに沿って商品提供しており、実際、顧客の平均購入回数は年4回に達するという。女性にフォーカスするのは役員構成にも表れており、70%が女性で、データサイエンスの担当役員も女性だ。

 日本では過去2年ECを通じてビジネスをしており売り上げ、顧客の数とも倍増となるなど順調という。10月20日には日本語サイトを開いた。実店舗は期間限定店からはじめ、実店舗の出店を東京から始める。



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