女性の生活意識調査 節約志向じわり高まる

2019/01/08 06:25 更新


 千趣会が運営するベルメゾン生活スタイル研究所は、女性を対象にした生活意識アンケート調査を実施した。12年6月から半年に1回行っているもので、今回は18年10月下旬から11月上旬にインターネットを通じて実施。30~50代女性1272人が回答した。

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 1年前と比べて財布のひもが緩んだか尋ねると「とてもそう思う」2.9%、「わりとそう思う」8.7%、「なんとなくそう思う」11.6%を合わせて23.2%が緩んだと回答、前回調査より0.3ポイントの微減と、ほぼ変化はなかった。一方、「あまりそう思わない」56.8%、「全くそう思わない」20.0%を合わせると76.8%が財布のひもは緩んでいないと回答。こちらも大きな変化はなく、依然として8割近い女性は財布のひもが堅い状態が続いている。

 「ちょっとぜいたく(プチぜいたく)しちゃった」と思うことが増えたと感じている女性は、「(プチぜいたくが)前年よりもとても増えた」3.9%、「前年より少し増えた」23.8%を合わせると27.7%で前回調査より0.5ポイント増えた。反対に、減ったと感じている女性は19.3%(「前年より少し減った」13.2%、「前年よりとても減った」6.1%の合計)で前回調査より0.2ポイントの微増となった。

 調査開始以来、プチぜいたくが「増えた」の割合は3割弱、「減った」の割合が2割前後の傾向が続いている。また、30代女性は40代や50代に比べ、プチぜいたくの「増えた」が高い傾向が見られる。

 1年前と比べて節約をより意識するようになった女性は、「とてもそう思う」11.6%と「わりとそう思う」33.6%を合わせると45.2%で、前回調査と比べると2.1ポイント増えた。反対に「あまりそう思わない」16.4%と「そう思わない」2.8%を合わせると19.2%で2.8ポイントの減少となった。節約をより意識するようになった割合は、前々回の17年10月調査から増加傾向にある。

 これ以上できないくらいに家計の節約をしていると思う女性は、「とてもそう思う」3.0%、「わりとそう思う」14.9%を合わせた17.9%で、前回調査より1.3ポイント増加。一方、「そう思わない」女性は51.8%(「あまりそう思わない」40.8%、「全くそう思わない」11.0%の合計)で、前回調査より2.2ポイント減少した。

 1年前に比べて家計に余裕がなくなっていると感じている女性は、「とてもそう思う」13.0%、「わりとそう思う」25.4%を合わせた38.4%で、前回調査に比べて2.0ポイント増加した。一方、「そう思わない」女性は27.1%(「あまりそう思わない」22.0%、「全くそう思わない」5.1%の合計)で、前回調査より3.4ポイント減少した。「1年前に比べて家計に余裕がなくなっていると感じている」女性の割合は、16年6月以降減少傾向にあったが、今回増加に転じた。



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