ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024は先シーズンに続き、コルセットやブラトップをレイヤードするスタイルが目立った。ボリュームのコントラストを際立たせたスタイル、クラシカルなドレスを着想源にしたものも注目だ。色はブラック&ホワイト、パウダリーカラーが出ている。
(ロンドン=青木規子、若月美奈通信員)
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16アーリントン クワイエットラグジュアリーを黒と白を基調に形作る。ポイントは透け感と素材の膨らみ。直線切り替えのオーガンディのドレスにヘアリーなストール、かすかに透けるニットトップに柔らかく膨らむロングスカートなど、品の良いコントラストが目を引く。
ユハン・ワン 黒&白のダークロマンティックなクラシックスタイル。フェティッシュでありながら、どこか禁欲的に見えるのは、法曹界の著名な女性たちへのオマージュだから。最高裁判所判事が着るスクエアショルダーのマントをレースで仕立てるなど、独特な強さを表現。
ホルツワイラー ノルウェー発ブランドの新作は、マットな白など北欧特有のパウダリーカラーとフォルムのコントラストが際立つデザインが特徴。得意のダウンジャケットは、襟や肩がたっぷりと膨らみ、布団のように体を包む。Iラインのジャージードレスと対比する。
ディラーラ・フィンディコグルー 男性支配の世界で生きる女性の主張を発信し続けるトルコ系デザイナー。新作もその強い意思は不変。男性を象徴するテーラーリング、中世に女性の体を縛ってきたコルセットなどを解体し、構築して強いスタイルを作る。リアーナやベラ・ハディッドらも支持する注目株。