ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024 身近な生活感あるスタンダード

2024/02/20 06:30 更新有料会員限定


 【ロンドン=青木規子】ロンドン・ファッションウィーク・フェブラリー2024は、いくつかの有力ブランドに加え、中堅と若手を中心に始まった。40周年を迎えた節目の年とはいえ参加ブランドは減少し、勢いに欠けているのも事実だが、新しいクリエイションを発信しようとする自由度は高い。スタンダードの進化版やきれいなカラーパレットに加え、アフリカや中東などそれぞれのルーツを取り入れたデザインも目立っている。

 新しいスタンダードを模索し続けているJWアンダーソン。今回もその方針はゆるぎない。ベーシックアイテムの素材やバランスを変えて、見たことのない普通を提案する。数年にわたって同じ切り口でデザインしているにもかかわらず、そのクリエイションは毎回、違う表情を見せている。

 今回はより身近な日常を感じさせる柔らかなイメージから始まった。冒頭の極太ニットのセットアップはコンパクトでありながら、ぽってりとしたボリュームが子供服のようなバランスを生む。ハイゲージニットを太い毛糸状にしてざっくりと編んでいる。肌着を連想させるコットンジャージーのキャミソールやショーツはもっとインティメートな気分。小花の編み地の愛らしさと大人の女性の色気が、絶妙な違和感を生む。

JWアンダーソン
JWアンダーソン

 大胆なフォルムも目を引く。ちょっぴりナードなへリンボーンのテーラードジャケットは、肩幅も丈も2倍ほどに拡大。巨大な服をぶかぶかに着るグレーのウィッグ姿のモデルは、どことなく疲れたような生活感があって、ストーリーを連想させる。カーテンのようなドレープのドレスにはタッセルのストラップ、素肌に着たVネックセーターのウエストにはリボンが垂れ下がる花束のベルトを巻く。どれも部屋の中にありそうなアイテムだ。

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