縫製工場大手のレスカリエ(岐阜県各務原市)は、12月15日付で縫製工場のダイナン(大分市)の子会社になったと発表した。同日、日本M&Aセンター中部支社でM&A(企業の合併・買収)成約式を開いた。
ダイナンがレスカリエの株式を100%取得した。レスカリエの社長にはダイナン社長の但馬史晴氏が就き、レスカリエ前社長の清水明子氏は退任し、顧問に就任した。
レスカリエは創業30年以上の歴史があり、各務原市内に三つの縫製拠点を有する。婦人服やダウンジャケットの製造を担う。
ダイナンは1972年創業の縫製工場。ハイブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)を手掛けている。
清水氏はコロナ禍以降、「国内縫製業を取り巻く環境が大きく変わる中、大切にしてきた物作りの現場と基盤を安定的に成長できるように模索してきた」と強調。その中で24年4月に声がかかって以降、ダイナンと資本提携について協議していた。
ダイナン社長の但馬氏は「レスカリエの技術を今後も残していきたいという思いがあった」とする。
今後、シナジーを発揮しより強固な経営基盤を築いていく。
