オーストリアのセルロース繊維メーカー、レンチンググループは、サステイナブル(持続可能)な取り組みを加速している。環境配慮型レーヨン「エコヴェロ」で、サーキュラーエコノミーを実現する「リフィブラ」タイプを開発したほか、インドネシアのプルワカルタ工場でエコヴェロと不織布「ヴェオセル」の生産能力を拡大した。
(三冨裕騎)
エコヴェロは、認証済みの再生可能木材を原料としており、水使用量や二酸化炭素の排出量が一般的なレーヨンに比べて最大50%削減されるなど、高い環境基準を満たしたレーヨン。これに使用済み廃棄繊維製品を最大20%使用するリフィブラテクノロジーを組み合わせたタイプを開発した。リサイクル率を高めた製品を作ることができるほか、生地や製品などあらゆる段階のトレーサビリティー(履歴管理)も可能にした。8月に開催したインターテキスタイル上海で発表し、今後広げていく考えだ。
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