ラマルク 艶っぽくドラマチックな女性像へ

2017/02/02 06:02 更新


17~18年秋冬東京コレクション 

 「ラマルク」(森下慎介)は、先シーズンに続きニューヨーク・コレクションが始まる前の東京で17~18年秋冬物のショーを行った。会場は前回と同じ赤坂・草月会館だが、ガラス越しの木々を背景に軽やかに見せた前シーズンとは違い、今回の舞台は夜。

 ぐっと艶っぽく、ドラマチックな女性像になった。得意のニットアイテムだけでなく、布帛のドレスやスカートを増やしている点も、シックなイメージにつながっている。

 ウエストを細く絞ったテーラードジャケットに、ジャケット風にボタンを飾ったビュスティエドレスなど、マスキュリンとフェミニンのミックスがテーマの一つ。シックになり過ぎそうなところを、ドローコードで作るギャザーや、あえてしつけ糸を残したようなDIY感覚のディテールでバランスを取っている。ジャカード織りで描くレパード模様や、ブークレのように糸が飛び出した生地など、素材の作り込みにも力を入れた。

 前回からショーを前倒ししたことで、「忙しいファッションウィーク期間の前なので、新鮮に感じてもらえているのでは」と森下。ショーや展示会をいつ行うかはこのところ東京のデザイナーブランドで頻繁に挙がる話題の一つ。「今後もこの時期を継続し、バイヤーの認知向上を目指したい」という。

ラマルク

(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)



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