25年春夏のレディス帽子は、長く暑い夏を想定し、涼しさや爽やかさ、機能性をさらに備えた。春夏に多い雑材使いのナチュラルカラーに加え、色バリエーションを打ち出すブランドも目立つ。24年の酷暑下では、日傘との併用が敬遠されるなど苦戦したブランドもあった。25年は、かぶりたくなるデザインで需要を喚起する。
(古川伸広)
和紙糸使い
ムーンバットは、カジュアルスタイルのアクセントになる帽子「トルチェレ」で、涼しさや軽さを打ち出した。和紙を糸に撚り込み、通気性や吸水速乾性、軽さ、家庭洗濯可能なイージーケア性能などを備える「カミファイン」を使い、ベレーやバケットハット、キャップなど多様なアイテムを企画した。価格は1万円前後。
オーロラの「ビューランス」は、星座や天体などをテーマに、多彩なアイテムを揃えた。夏定番のブレードハットは、グログランテープ使いのほか星座のビジューを手付けして特別感を出した。税抜き2万5000円。ストローハットは、ライトベージュやパープルなどの無地と星座柄のリバーシブルタイプを企画した。1万1000円。