アパレルメーカーがGMS(総合小売業)を中心に出店・運営する自主管理型レディスブランドショップは、購買意欲を喚起する独自施策やEC戦略で顧客深耕、新規客開拓を進めている。店頭に立つ販売員の育成で接客にも磨きをかける。
(小坂麻里子)
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SNSやアプリ活用
ヒロタの「エムビー・ミントブリーズ」と「フルール・バイ・ミントブリーズ」は、新規客の開拓策として、昨年から6人のインフルエンサーをブランドのアンバサダーに起用した。SNSでブランドの商品を投稿してもらい、認知度向上に努め、新規客取り込みを進めている。既存客にはLINEやDMを通じて、新作やセール情報を発信し、来店を促す。ECでは画面映えするカラーの限定商材や限定サイズを展開するなど、差別化を進めている。
エフリードの「トロワシス」「アンナルナ」「モア」は店舗の広さや地域に合わせた複合店で幅広い客層を取り込む。今春からは新ブランド「ラブラドールレトリバートーキョー」も複合した10店がスタートし、「新規客も増えている」という。昨年から顧客アプリを導入し、会員数は1万人を超えた。商品、イベント情報の発信、ポイントやクーポンなどで顧客と新規客の満足度を高める施策を実行する。