レディス専門店は3月、気温の低下で春アウターが売れず苦戦した。その中で、今から長く着られるニットカーディガンやジャージーアイテムが動いた。「今年も一気に暑くなりそうとの見立て」で、半袖Tシャツが動いた店もあった。
春物への意欲は低かったが、トップとボトムが一緒に売れたり、定番アイテムを色違いでまとめ買いする客がいたりして客単価を上げられた店もあった。ただ、客数が少なく店の売上高は伸びなかった。
「主力の春アウターが全然動かなかった」とはアダム・エ・ロペアトレ恵比寿店。着丈もデザインも種類豊富に揃えていたが全体的に不調だった。客は「寒くて買い物のスイッチが入っていなかった」という。アウターは冬物を着て、中に着るトップから徐々に春物にする動向が見られた。
売れ筋はポコポコとした編み地のカーディガンだ。トップ感覚でも着られ、4~5月には軽い羽織りとして使える。幅広く活躍するジャージードレスや「お得感のある」長袖Tシャツとチュールトップのセットも良かった。
ローズバッド新宿店はゆったりとしたビッグTシャツをはじめ半袖や七分丈のトップが人気だった。「レイヤードすれば今から夏まで着られる」点が好評だった。バロックジャパンリミテッドは春物が苦戦するなか、季節を問わないデニムアイテムが動いた。