エルフォーティー 中国仕入れ代行サービス「カンフー宅配便」伸ばす

2022/06/30 06:25 更新


「カンフー宅配便」はサイトだけでなく、注文後のサポートも日本語対応する

 アパレルの営業・企画・生産・輸入支援や越境EC業務を手掛けるエルフォーティー(大阪市、梅﨑征憲社長)のグループ会社、杭州俊崎貿易(浙江省杭州市)が運営する中国生産品の輸入代行オンラインサービス「カンフー宅配便」が利用者と業容を順調に拡大している。21年秋に開始したばかりだが、商社やメーカー、小売店、ネット販売業者、個人事業主など既に約60の取引先がある。中国の市場から収集したレディス・雑貨を毎日約200型掲載している。梅﨑社長は27年間、婦人服メーカーに勤務し、営業や海外生産・仕入れ業務を経験した。杭州俊崎貿易では役員を務めている。メーカー勤務時代に取引先の小売店と商談しているなか、「仕入れたいものがない」などの悩みを聞く機会が増えていたため、「アパレル業界の閉塞(へいそく)感を打ち破りたい」と一念発起。パソコンやスマートフォン一つで中国からアパレルの売れ筋を簡単に仕入れることができるカンフー宅配便を立ち上げた。

 会員制のサービスで、無料・有料の2種類がある。無料会員は仕入れる商品金額の10%を手数料として支払う必要があるが、月額1万9800円(税抜き)の有料会員はこの手数料が不要となる。商品は1点からでも仕入れ可能なほか、追加料金を支払えば検針やブランドネームの付け替えなども付加できる。発送方法は航空便と船便が選べ、前者は注文から約14日、後者は約1カ月で到着する。仕入れの簡便性に加え、日本のアパレル商習慣に理解があるため、利用者から好評だという。送料を除いた直近の月間売上高は約1200万円。

 今夏中には要望の多いメンズ・キッズの扱いを開始し、商材を拡充するとともに、利用者を増やしたい考え。今後は中国への輸出・販売を支援するサービスも充実させる計画だ。初年度は取引先100、月間売上高2500万円を目標とする。

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