石井記念愛染園設立100周年で顕彰碑

2017/03/24 06:20 更新


 クラボウ第2代社長でクラレの創業者である大原孫三郎が設立した石井記念愛染園は、創立100周年を記念し、発祥の地である大阪市浪速区内に顕彰碑を建てた。除幕式には同園の和久井康明理事長や、クラレ所属のスキージャンプ選手高梨沙羅さんらが出席した。

 顕彰碑は、大阪市立日東小学校の敷地内に設置。日本における福祉事業の先駆者である石井十次と、その理念に共感し、財政的な支援を惜しまなかった大原孫三郎を顕彰する碑文が書かれている。

 石井記念愛染園は石井十次の没後に、その意志を継いだ大原孫三郎が設立。現在では保育所などの健保事業と、病院運営、介護事業を行っている。

 和久井理事長は、「組織が100年続くには環境変化に対応した不断の経営革新と、創立者の志を継承した理念が不可欠。日本の社会保障は徐々に充実してきているが、高齢化の進展や、医師の偏在など様々な課題がある。政府ではカバーできないところを、民間である我々がしっかり対応し、今後100年に向けて頑張っていきたい」と今後に向けて抱負を語った。

大原孫三郎の孫である大原謙一郎氏や、石井十次のひ孫である児嶋草次郎氏など多くの関係者が出席した




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