クイーポ、ラコステ小物輸入販売

2015/05/11 06:12 更新


 バッグメーカー・卸のクイーポは、15~16年秋冬から仏「ラコステ」のレディス、メンズバッグとスモールグッズの輸入販売を開始する。生産販売権を持つフランスのセマラック社と契約を締結。百貨店、専門店、ネット販売を主販路に、「初年度3億円(小売り価格)、次年度5億円、3年後に10億円の売り上げを目指す」(岡田敏クイーポ社長)。

 今回の導入でクイーポは高い認知度があること、スポーツカジュアルのテイストが既存ブランドと重ならないことを重視。同社としては販路が広がっていないメンズ市場の開拓にもつながるほか、2020年の東京オリンピックに向けてのスポーツトレンドの盛りあがりにも期待をかける。

 16年春夏以降はクイーポからセマラックへ日本市場のニーズを踏まえた企画を提案し、「将来的に一部生産もできれば」としている。日本のおけるラコステ全般の販売権を所有するファブリカとは「円満な協議を行っており、共同で販売や商品の開発を行っていく」としている。

 15~16年秋冬で輸入する商品は、メンズ、レディス合わせて約100型、300SKU(在庫最小管理単位)、このうち3割がレザー製、7割がナイロンや合皮製のアイテム。スポーティーなナイロン製リュックから鹿の子風のエンボスをかけたレザートート、トレンド感のあるミニボストンまで幅広いラインアップがある。価格帯は8000円~4万円台。

 クイーポでは16年春夏以降、レザーバッグや革小物を強化する考え。「セマラック社も、バッグ専業と組むことで、3万~4万円のレザーアイテムの日本市場での広がりに期待している」と見る。主要顧客層は40代だが親子需要など幅広い世代への販売を見込む。

 15~16年秋冬は百貨店を中心に7~8カ所で期間限定店を展開。8月からは自社EC(電子商取引)サイトでの販売も開始する。16年春夏以降、百貨店中心に30~50店舗に常設販売を広げる予定だ。将来は売り上げの4割を百貨店、ECと専門店卸で各3割の構成を目指す。



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