「クードス」が都内で初のプレゼンテーション デイリーウェアの着こなし艶っぽく

2022/06/01 06:28 更新


クードス

 デザイナーの工藤司が手掛ける「クードス」はこのほど、東京都内で22年秋冬向けの単独のショーを行った。17年にブランドを始めて初のプレゼンテーションとなり、コンテナを積み重ねて白い布を敷いた空間で、過去を思い返すように制作したコレクションを見せた。テーマは「ロストアンドファウンド」。

 テーラードアイテムを軸にしながら、ディテールの変化やジャージーやニットのゆるっとした輪郭を交えて、肩の力が抜けたデイリーウェアの着こなしを艶っぽく表現した。若い男性モデルたちは、ネオンカラーのポイントメイクやヘアメイクでちょっとフェミニンなムード。素肌の上に羽織ったピンストライプのジャケットは、片方の裾がめくれあがり、ハンドステッチとともにDREAMの文字が入る。ボタンを無造作に留めて襟が浮いたようになったシャツ。その上に着用した黒のジャケットは、片側にサイドスリットが深めに入り、ボタンを留める位置を変えてドレープを寄せた着こなしに。きちんと感のあるドレススタイルに、違和感のあるアクセントを入れ、着崩したようなバランスで見せて、センシュアルな少年の魅力を引き出した。

クードス

(須田渉美)



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