ソスウが運営するNACC/日本橋アナーキー文化センターで、エキシビション「く×CFCL」が開かれている。
陶芸家でアーティストの桑田卓郎が手掛けるクラフトライン「く」と、高橋悠介によるニットアイテム主力のファッションブランド「CFCL」が組んで、新たな視点のクリエイションを提案する。5月25日まで。
今回の取り組みは、学生時代に桑田の作品を購入したことのある高橋の呼びかけから始まった。ともに海外でも活躍する2人が、両者の美意識を交えながら物作りを進めた。陶芸の街、岐阜・多治見市で物作りをする桑田と、3Dコンピューター・ニッティングの技術を駆使する高橋。2人には、日本の地場産業を世界に発信する、という共通項もある。
目玉は「く」とCFCLの協業コレクション。「く」は日本の量産技術を使いながら生活の中で使える器を発表しており、今回はその茶器と、CFCLによる茶器を包む仕覆のようなミニバッグをセット(税込み2万5300円)で展示、販売している。
伝統的な日本文化と、桑田特有のポップなカラーリング、ミニバッグの有機的なフォルムが相まって、モダンに仕上がった。桑田の作品ではあまり見ないグレーの器は、今回のために色を調合したという。初日から人気で、あっという間に品薄になったカラーリングもある。
そのほか、岐阜県で活動する陶芸家5人による作品の展示、販売も行っている。それぞれの作家の工房で、桑田自身が選んだ作品が並ぶ。生活の中で使いたいものを選んだという。