コーニット・デジタルが国際イベント デジタルプリントオンデマンドの可能性探る

2022/04/08 11:00 更新


イスラエルで開かれたグローバルイベント

 【テルアビブ=中村恵生】イスラエルのデジタルプリンターメーカー、コーニット・デジタルが同国でグローバルファッションイベントを開いた。協賛するファッションウィークで地元デザイナーらがファッションショーを行うなか、新機種を発表した。廃棄ロス削減につながるオンデマンドビジネスの可能性についても各国ユーザーらと意見を深めた。

 約2年にわたるコロナ禍で国際イベントも制約を受けてきたが、欧米中心にウィズコロナ策へのシフトが進むなか、同社の各国ユーザーやデザイナー、ECプラットフォーマー、投資家、報道関係など約100人を招待し、4月4日から4日間のプログラムを実施した。

デジタルプリントを活用し、数週間でコレクションを仕上げた

 ロネン・サミュエルCEO(最高経営責任者)は「当社は世界で2番目に環境負荷を与えている業界を変え、よりクリーンでパーソナライズされたものにしたいと考えている。ファッション業界、テキスタイル業界は重要な転換点にあり、ファッションとテクノロジーの融合で大きなチャンスが生まれている」と強調した。

 会期中、ランウェー方式のコーニット・ファッションウィーク・テルアビブ2022を開いた。21年にロサンゼルス、ニューヨーク、ミラノ、テルアビブで行ったイベントに続くもので、オンデマンドファッションの可能性を訴求した。プリント工程や生産期間を短縮できる同社プリンターの特徴を生かし、数週間で制作したコレクションを8組のデザイナーが見せた。

イスラエルの8組のデザイナーの制作を支援

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