コメ兵は11月30日、初のビンテージ専門店「KOMEHYO VINTAGE TOKYO」を東京・表参道にオープンする。来店の8割と想定するインバウンド客をメインターゲットに、「シャネル」や「エルメス」などのビンテージ品を集めた。店舗の在庫は約3億円。初年度7億円超の売り上げを目指す。
出店する表参道エリアは裏通りにビンテージの個店が多くある。海外のビンテージ好きからは“聖地”と見られており、出店地に最適と判断した。北米を中心に世界的にビンテージがブームなこともあり、メインターゲットをインバウンド客に据えた。
1階、地階の2層で、店舗面積は約170平方㍍。1階はシャネルとエルメスのバッグやジュエリー、ウェアを集めた。売り場奥のエルメスのバッグゾーンにはフォトブースを設け、ずらり並ぶエルメスに囲まれてセルフィー写真が取れる。リザードのミニケリー650万円(税込み)が最も高い。
地階は「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」「セリーヌ」などのバッグやアクセサリーがメイン。アンティーク什器なども使い、宝探しできるような雰囲気を作った。
仕入れ手法も従来のコメ兵のやり方から大きく変更。一般客からの買い取りではなく、法人オークション仕入れをメインにし、集めたい商品を買い取った。3年後には100%オークション仕入れにする。「顧客の要望に応じて仕入れる事が出来る」と小野瀬健祐店長。仕入れ原価は上がるため、価格は従来の値付けより若干高く設定したと言う。