【軌跡】《リユースの新時代ひらくコメ兵㊥》「商品化」と「目利き育成」の部隊で飛躍

2023/08/07 11:30 更新有料会員限定


全国から買い取り品が集められる商品センター。アパレルは他の商材に比べ品数が多い(23年現在の様子)

 11年4月の組織改革を機に、コメ兵の成長を支えることとなる「商品化」部隊と「目利き(バイヤー)育成」部隊が誕生した。バイヤーが店頭で買い取った品を、状態確認やクリーニング、場合によっては外部にメンテナンスも依頼し、適切な価格を付けて販売できるようにするのが商品化。目利きのバイヤーによる買い取りと品質の高い商品化は、まさにコメ兵の肝。商品化の拠点「商品センター」と、目利きを育てる教育の仕組みがコメ兵の信頼の根底にある。

【関連記事】【軌跡】《リユースの新時代ひらくコメ兵㊤》事業拡大と共に組織が脱皮

商品センターの創設

 組織改革でエリアの壁が取り払われると、東京と名古屋に分かれていた商品化機能が名古屋に統合された。名古屋・大須にあった商品管理スペースは全国からの買い取り品であふれ、スペース拡大が喫緊の課題となった。加えて、今後の大都市への出店を考えると、多くの商品が必要となる。販売員ももちろんだが、「商品化こそ一番強くしなくてはならない」と当時、常務取締役店舗営業本部長だった石原卓児(現社長)は考えた。12年2月、名古屋市守山区に商品センターを開設。地上4階建て、延べ床面積1883平方メートルに各商材の管理機能を集約し、荷受けや出荷作業を一元化して効率を高めた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定連載



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事