森永邦彦氏と協業の「ハカマデニム」に新色 「コクラデニム」のダークグレーを開発

2022/12/14 10:59 更新


小倉織で作ったハカマデニム

 小倉織物製造(北九州市、築城弥央社長)は、高密度な小倉織の特徴を生かしたデニム「コクラデニム」で、ダークグレーを開発した。昨年「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦氏と組んで小倉織を使った「ハカマデニム」を米国でテストマーケティングした後に、国内販売をしたところブルージーンズとは異なったグレーの霜降り模様が高い評価を集め、早々に完売した。

 ハカマデニムの販売後、ユーザーやアパレル、インテリア関係者から「濃いグレーも欲しい」との声が寄せられたため新色追加となった。グレーとダークグレーを定番化し国内外で販売する。

 小倉織にしかできないデニムを小倉織発祥の地である福岡県北九州市(旧豊前小倉藩)で誕生させたいとの思いから開発した。糸作りからこだわり、試行錯誤の末にコクラデニムが誕生した。

 ダークグレーは経糸にグレーと同じ白糸と黒糸を撚り合わせた杢糸を使い、緯糸には黒糸を使用している。コクラデニムの特徴である「霜が降ったように白い斑点をまとった表情」をそのままに、既存色よりも濃く、カジュアルだけでなく様々なオケージョンに使える。

 ハカマデニムは武士の袴(はかま)をルーツに、昔(袴)と今(ジーンズ)が交わり、コクラデニムを象徴するアイテムとして小倉縞縞の本店、井筒屋店(北九州市)、オンラインストアで販売している。



この記事に関連する記事