「コイ」19年春夏 北海道で駆除されたエゾシカ革バッグ

2018/12/07 06:26 更新


 コーヒー豆の麻袋をアップサイクルして作るバッグ「キッサコ」デザイナーの岡本由梨さんが、15年に立ち上げたバッグブランド「コイ」。16年から合同展や個展で発表してきた。19年春夏物では、北海道で駆除されたエゾシカの皮を使ったコレクションを発売する。

 北海道で駆除されたエゾシカの皮を、「数年間探して出会った」(岡本さん)という姫路のタンナーが植物タンニンでなめした、しっとりとした触感の革を使っている。

 原材料から製造まで全てメイド・イン・ジャパンのバッグだ。横型のトートバッグ4万2000円、ボストン3万2000円、小型のポシェット2万円台など。

 捨てられてしまうことが多いというエゾシカの皮を活用した循環型の物作りは、捨てられていたコーヒーの麻袋を使うキッサコと同じコンセプト。また、「原材料費を考えると安い価格で抑えたのは、子供を持つ母親世代に買ってもらい、次世代に伝えてもらいたかったから。持つ人が語り部となり、素材や物作りのストーリーを広めて欲しい」という。販路はセレクトショップなどを想定している。

 コイはエゾシカ革のほか、アフリカの少数民族が作るテキスタイルなど、岡本さんが〝恋した素材〟を使ってバッグを作っている。

11月に都内で開いた個展
エゾシカの革


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