神戸レザー、地域団体商標に登録 革素材としては全国初

2021/11/09 06:26 更新


 「神戸ビーフ」で知られる神戸牛の原皮をなめした「神戸レザー」が、地域団体商標に登録された。商標権者は神戸レザー協同組合(片山喜市郎代表理事)。地域団体商標で革の素材が登録されたのは全国初。

 神戸牛の皮は以前、他の牛と混在して流通していた。地元商工業者が知名度のある神戸牛の原皮を活用しようと19年7月、神戸レザー協同組合を設立した。バッグ、小物、インテリアなどを製品化し、合同展示会などで発表してきた。

 商標取得で評価されたのは、①食用牛の副産物である革のアップサイクルに寄与している②独自のシステムを構築したことで皮革の出生から製品になるまでの全ての工程を明確化した③地域の商工業者、行政、大学と多くの人が関わり、地域ブランドを世界に向けて発信する取り組みを行っている――こととしている。

 新作として、台湾を中心に活動している建築家ジョニー・チウがデザインし、同組合のメンバーがプロジェクトに参加して製作したチェアを発表した。アジアをテーマにしたデザインと技術力を組み合わせたもので、販売価格は税込み330万円。11月11~28日、神戸市中央区の家具店、永田良介商店で展示する。

アジアをテーマにデザインした新作チェア


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