コバオリ ICタグ事業が好調 生産能力を1.5倍に

2018/03/15 06:27 更新


 ブランドネーム、タグメーカーのコバオリは、ICタグ事業が昨年後半からフル稼働で推移しているため、設備を増強する。

 上海の転写マーク事業も伸びているほか、パッケージも青島に加えてベトナム・ハノイでの生産が本格化するなど、中国、東南アジアでの事業を加速する。

 ICタグは昨年から国内のSPA(製造小売業)が本格導入したことを背景に、アパレルメーカーなどの導入意欲が高まっている。同社の生産は昨年後半から上海、青島を中心にフル稼働で推移し、新規先との取り組みも急速に広がっている。特に上海はほぼ倍増した。ベトナム・ホーチミンやインドネシア拠点と連動した対応が軌道に乗り、ICタグ事業が全社の業績を押し上げている。今年は各拠点での設備を増強し、ICタグの供給能力を1.5倍にする予定だ。

 上海で進めている転写マーク事業「K・Sラスター」も、有機溶剤を使わない生産が支持されている。昨年、印刷前後の生産工程の設備を増強して大量生産にも対応できるラインを構築した。

 またパッケージ事業では、国内と青島拠点を連動しながら、デザイン性を高め、袋物からボックス物まで安定して供給できる体制を構築している。

 ハノイでも、まもなくパッケージの本格生産の体制が整うことで、拡販を目指す。昨年は国内、海外の各拠点とも前年を上回り、特に海外拠点は高い伸び率で推移した。新規事業と既存事業との相乗効果も出ており、グループ全体の連携を強めながら、グローバルビジネスをさらに進展させる。



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