近鉄百貨店は14日、奈良店地下1階食料品売り場に奈良産品のコンセプトショップ「大和路」を開設した。同ショップは4月から開始する地域商社事業の「第一歩」と位置づける。売り場面積は約100平方メートルで、奈良の蔵元30の清酒や、調味料などの奈良産品を常時約100種類販売する。日本酒の有料試飲や和洋菓子の日替わり販売などに取り組む。今後、奈良県内の生産者や自治体との連携による開発商品も販売していく。
地域商社事業は、商品開発のほかブランド化支援や販路開拓にも取り組むもの。百貨店事業の価値向上に生かすとともに、「百貨店以外の事業分野の柱の一つ」(高松啓二社長)として、奈良県以外にも三重県や和歌山県などでも同様に事業展開していく方針。当面売上高10億円規模を目指す。