近鉄百貨店は、FC事業の拡大を計画している。19年度末にはFC店は10業種・業態34店になり、売上高も約85億円になる見通しだ。さらにFC契約する業種・業態を広げるとともに、複合業態の開発による外部出店やフランチャイザーとしての展開も視野に入れる。「中期的には25業種250億円規模」(秋田拓士社長)を目指す。
【関連記事】東急ハンズ×近鉄百貨店 1号店が来月オープン
同社は、15年秋の「ファミリーマート」を皮切りに、16年春に奈良店で「東急ハンズ」、四日市店に広島・アンデルセングループがフランチャイザーの独自ベーカリー店「ブロッドン」、同年秋に四日市店に「成城石井」、あべのハルカス近鉄本店に「オンデーズ」の各FC1号店を開設した。主に郊外店の集客力の向上と収益性の改善、加えて販売力や運営力などの小売りノウハウのレベル向上を狙いとしていた。