英国を背景にした靴作りを得意とする「キッズ・ラブ・ゲイト」(山本真太郎)は22年秋冬、砂漠の雨をテーマにしたデザートミリタリーシューズのカプセルコレクションを出す。
砂漠という非日常的な環境をイメージしながら、雨の日の着用を想定し、オフィサーシューズ、キャップトウシューズ、サイドゴアブーツ、サンダルの4型をタウンユース仕様で揃えた。アッパーは、起毛していることで革の内部まで水が浸透しにくいスウェード。防水加工を施し、雨の日でも履ける撥水(はっすい)性を持たせた。ソールは「ヴィブラム」のタンクソールなどを使っている。
山本らしさを感じさせるのは機能を伴ったデザインディテール。正装時に着用されるオフィサーシューズ(4万8000円)は、汚れやダメージを目立たなくするカムフラージュに見立て、ペンキが飛び散ったようなペイント加工を施した。外羽根の部分には、水滴や小石などが入らない蛇腹式の袋ベロを採用する。
キャップトウシューズ(4万8000円)のキャップ部、サイドゴアブーツ(5万円)とサンダル(4万4000円)のソールの側面には、白のラバーディップ加工を施した。オーセンティックな印象を外すアクセントを加えるとともに、雨天時の防水性を高め、起毛素材への砂ぼこりの付着を防ぐマッドガード機能も備えている。