大人服のECでは、店舗スタッフのコーディネート写真が購買の鍵を握るが、子供服ECではそうはいかない。店舗スタッフは大人のため商品を着用できず、トルソーやモデルの着用写真を使うところがほとんどだ。しかし、親からは「実際着たシルエットが見たい」「モデルだとイメージしづらい」など、リアルな着こなしへの要望が強い。そのミスマッチを解消すべく、工夫を凝らす企業が増えている。
(金谷早紀子)
F・O・インターナショナルは21年秋から、EC独自で一般人のアンバサダーを起用し、発信を始めた。以前から自社EC「F・O・オンラインストア」でユーザーのインスタグラムの投稿をまとめたUGC(ユーザー生成コンテンツ)は掲載していたが、EC独自のアンバサダーを組織することで、ブランドの枠を超えた戦略的なUGCの発信が可能になった。現在組織しているのは複数人で、随時商品を送り、リアルなシーンでの撮影を依頼している。投稿は商品ページとも連動させ、「全てに対してではないが、購入率は上がる印象」だ。