子供服企業で、服や服飾雑貨以外の商品の販売に乗り出す動きが盛んになってきた。子供服市場は少子化、競争激化、低価格化と三重苦を背負う。厳しい戦いを強いられているため、新しい商品をフックに新規客の獲得、新販路の開拓を目指す。
(金谷早紀子、関麻生衣)
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■長く楽しめる商品を
SPA(製造小売業)のブランシェスは、8月からキッズコスメ「ステラブランシェスコスメティクス」(ステラ)の販売を店舗とECで開始した。気温や季節に左右されず、子供自身が欲しがる商品としてコスメに着目。コスメは「ティーン向けではファッションとして定着し始める一方、キッズはまだまだ玩具という扱いだったため、ファッションと関連付けて提案することで需要が喚起できる」と考え、商品化した。