【パリ=松井孝予通信員】仏ケリングの1~6月の売上高は、主力の「グッチ」の中国での不振が影響し、前年同期比11%減の90億1800万ユーロ、営業利益は42%減の16億ユーロ、純利益は9億ユーロだった。
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同社は、今後数カ月にわたりラグジュアリー需要の動向が不透明であることから、下半期の営業利益が約30%減少する見通しを示した。また傘下メゾンの長期的な発展と成長への投資を優先し、コスト構造の最適化を図るとした。
メゾン別ではグッチの売り上げは20%減の41億ユーロ、営業利益は44%減。16年から急成長を続けていた「イヴ・サンローラン」も売り上げが減速局面に入り、9%減の14億ユーロ。「ボッテガ・ヴェネタ」は売り上げを維持し8億ユーロだった。
ケリング・アイウェアおよびコーポレート(ケリング・ボーテを含む)の売り上げは23%増の10億ユーロ、営業利益は61%増と好調だった。