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タオルは低調続く
――23年度を振り返って。
新型コロナ感染症の位置付けが5類に移行して、世の中は明るい雰囲気が出てきたのですが、繊維関連の市場は取り残されているように感じます。
特に、当社の主力分野である国内のタオルは、厳しい状況が続いています。例年は第4四半期(10~12月)が稼ぎ時ですが、今年は過去にないくらい低調でした。11月が落ち込んで、その反動で12月は少し増えるのか、と思っていたら逆に減ってしまった。
――輸入糸の影響は。
中国市場が低調で、パキスタン綿糸などは主要な売り先が弱ったため行き場を失い、その結果日本に流れてきています。輸入糸同士の競争も激しく、輸入糸の価格が下がっている。円安なら国産綿糸と輸入糸の価格差が縮まり、国産綿糸にとっては優位に働くこともありますが、昨年はそうならなかった。
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