引き続き最高益
――23年度(24年3月期)の状況は。
売上高は34億円の見通しで、昨年に続き過去最高です。海外の展示会に参加し、欧州などで新規の取引先が拡大。中国、ベトナムも現地拠点で開拓を進めています。国内は既存の取引先が伸びました。円安でインポート生地が使いにくいアパレルメーカーが、国内の高級生地に目をつけています。例えば尾州で生産するリネン織物など、他にない風合いが評価され、レディスの高級ゾーンなどで採用されています。
逆にOEM(相手先ブランドによる生産)は輸入なので、円安で環境は厳しい。ただ、海外拠点にスタッフがいるという安心感で、既存顧客からの受注が増えています。弊社は人材定着率が高く、トラブル対応にも慣れています。バスケットボール向けも伸びました。ワールドカップの影響かもしれません。登山のギアやウェア向けも好調です。今後も伸びていくと見込んでいます。
根幹は人材重視
――今年度の取り組みは。
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