「キャサリン・ハムネット」がコレクションを再開

2018/02/08 04:26 更新


 「キャサリン・ハムネット」がロンドンで新会社を設立し、レディスおよびメンズのコレクションを再開した。17~18年秋冬に自社サイトで一部紹介、18年春夏から本格的に卸売りをはじめ、ロンドンのリバティ、マッチスなどヨーロッパを中心とした百貨店、セレクトショップ、オンラインショップで発売した。

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 1日にはリバティを会場にシーナウ・バイナウ形式のモデルを使ったプレゼンテーションを披露。ハムネット本人とジャーナリストのサラ・モーア氏の対談によるトークイベントも開いた。

 84年に原発反対のスローガンが書かれたTシャツを着て首相官邸でのパーティーに行き、サッチャー首相に抗議した有名な出来事の思い出をはじめ、現在のサステイナブルな服作りについて紹介した。80年代から一貫してアピールしてきた環境問題、とりわけオーガニックコットンへのこだわりも語った。

 新作は今シーズンのスローガン「プロテスト・アンド・サバイブ」が書かれた赤いシルクのTシャツ、カーキのリサイクルポリエステルのコート、薬品を使わずに洗いをかけたオーガニックコットンのデニムジャケットなど。昔、マドンナも着ていたフレアミニのスリップドレスといった復刻デザインもある。レディスとメンズのアイテム数は半々だが、店頭に並ぶ商品数はレディスがメンズの2倍で、すべてイタリア製。日本での発売は未定。

(ロンドン=若月美奈通信員)




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