オンワードHD 代官山に〝五感を刺激する〟新施設

2019/04/01 20:05 更新


 オンワードホールディングス(HD)はファッションと食、デザイン、アートを融合した新しい施設「カシヤマダイカンヤマ」を2日、東京・代官山町にオープンする。

 地下1階から5階までの全6フロア(延床面積約2465平方メートル)に、国内外の厳選されたデザイナーブランドを揃え、カルチャーやアートを発信するギャラリー、次世代のフレンチを味わえるレストランで構成し「全てのフロアに感性を刺激する体験を散りばめる」仕掛けを作った。 

 オンワードHDの廣内武会長は「飲食やイベントなどを通じて、服の購買につながるモチベーションを提案する。モダンな癒しの空間が代官山界隈に馴染んで、20年に開催される五輪以降には、海外の方にも評価を得ることのできる館へ育てていきたい」と述べた。

 建物と内装はデザインオフィス、ネンドの佐藤オオキ代表が監修。次世代フレンチなどの飲食コンテンツはスガラボの須賀洋介代表、ファッションとカルチャー分野はニューヨーク発のセレクト店「オープニングセレモニー」創立者で、ケンゾー・クリエイティブディレクターのキャロル・リムとウンベルト・レオンが監修する。

 地下1階のカフェは植栽に囲まれた空間に自然光が差し込むなかでスガラボのシェフパティシエ、成田一世によるスイーツや紅茶、オリジナルブレンドコーヒーを提供。1階のギャラリーはインスタレーションやトークイベント、セミナー、ワークショップなどを定期開催する。2、3階はキャロル・リムとウンベルト・レオンによるキュレーション型コンセプトショップとする。オリジナルコレクションやデザイナーブランド、国内外のクリエイターやアーティストとの協働企画品を販売する。4階は「食を通じて日本と世界をつなぐ」をコンセプトとするフレンチレストラン「コトー(丘)」、5階には「レス・イズ・モア」をテーマにシンプルなメニュー構成によるクラシカルなバーがオープンする。

「ハコを重ね合わせながら集合させた”小さな丘”」のような建築デザイン
左からウンベルト・レオン氏、キャロル・リム氏、オンワードHD廣内武代表取締役会長、ネンド佐藤オオキ代表、スガラボ須賀洋介代表


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