避暑地としての観光や別荘地で知られる長野県軽井沢町。コロナが明けて以降、別荘を持つ富裕層や大人客に加えて、インバウンド(訪日外国人)や若年層の訪問も増えている。リゾート施設近隣に出店する専門店やアウトレットによると、売上高はコロナ前の19年を上回る好調だという。
軽井沢町は人口2.1万人程度だが、首都圏と2拠点生活する人も多い。従来、夏の避暑地としての人気スポットではあるが、ここ数年はウィンタースポーツを楽しむために冬に訪れるインバウンドも増えている。
若年層、新規客も
コロナで苦戦したリゾート施設は客足が戻った。09年から星野リゾートが運営している「ハルニレテラス」は、レストランやセレクトショップを集積した中軽井沢エリアの観光スポットだ。別荘を持つ常連客や観光客で常時にぎわっている。19年に若年層に向けた手頃な価格の宿泊施設「BEB5軽井沢」が開業して以降、20~30代の来店も増えているという。
長野県を拠点にオーストリアの家具や寝具を販売する「TEAM7」(ティームセブン)は、ハルニレテラス店でアパレルの販売にも力を入れている。国内外から仕入れたニットアイテムやパジャマ、オーガニックコットンのベビー服などを揃えている。14年からの出店で認知度も上がり、顧客も増えたという。時間をかけた接客で、高単価な商品を購入する人もいれば、気軽にハーブティーやコスメを買う新規客もいる。23年は売り上げ、客数がコロナ前を上回って推移している。
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