大手消費財メーカーの花王は、循環型社会の実現に向けた取り組みを強めている。再生材料を一部に使用した詰め替えパックの製品化をはじめ、競合するライオンとも連携して課題解決への具体化が進む。
(藤浦修一)
同社は18年に「私たちのプラスチック包装容器宣言」で包装容器のプラスチック使用量の削減と再資源化を宣言した。19年にはESG(環境・社会・ガバナンス)戦略として「キレイライフスタイルプラン」を策定し、19の重点テーマを設定、「ごみゼロ」にも乗り出した。容器の薄肉化や製品の大容量化、内容物の濃縮化などのリデュース、詰め替え促進によるリユース、石化原料から持続可能な素材へ転換するリプレイス、使用済み容器の再資源化のリサイクルの「4R」を掲げて活動を続けている。