《どう作るどう売る》ジュニアー ニッサゴルフ事業部引地豊さん 「上質、きれい」で市場の隙突く

2024/08/26 11:00 更新


ジュニアー 東京支店ニッサゴルフ事業部ディレクター 引地豊さん

 ジュニアーとして25年2月、ゴルフウェア市場に参入します。マーケットではドクロマークを使うなどした、いわゆる〝やんちゃ〟系のデザインが広がっており、特に百貨店に来られるお客様が好む、上質素材を使ったきれいなブランドが減ってきています。フレンチテイストでラグジュアリーをうたう当社の「エヌエス23パーニッサゴルフ」は、コンペチターの少ないところを狙ったブランドといえるでしょう。

 コロナ禍を経てゴルフ用品市場が伸び悩み、以前からあるブランドの売り上げが落ち込む一方、売り場に新味を出せる新鋭ブランドが健闘しています。我々は後発になりますが、百貨店などではブランドの入れ替えを検討しているため、タイミングとしてはちょうど良いと思っています。

 今のゴルファーは、他人との「ウェアのかぶり」を避ける傾向にあります。そのため我々としても、ニッサゴルフだけで何十億円も売り上げるつもりはありません。どこでも買えるようなブランドにせぬよう、店舗も主要都市あたり1店舗に限り、「ここでしか買えない」というイメージを根付かせます。そして、ニッサゴルフをある程度の規模に育成できたら、別ブランドを開発・販売する計画です。



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