動画ECが注目されるなか、メンズブランド「ジュンハシモト」は、デザイナーの橋本淳が商品を説明する動画を直営ECサイトで掲載し始めた。商品のストーリーを伝えやすいECで、デザイナーの言葉に直接触れる体験型の動画の試みだ。
今春物販売の2月からスタートした。橋本が1~2分で商品のストーリーを伝える。例えば今回、初めて柄シャツを販売するが、これまで無地を好んできたのになぜ柄物なのか、なぜこの色柄にしたのかを話す。販売員経験を持つ橋本は、商品を説明する難しさ、客に伝わらない歯がゆさが分かる。展示会でもバイヤーに直接説明するが、すべてが消費者まで伝わるわけでない。直営ECサイトは作り手の思いをユーザーに伝える最適ツールになってはきたが、商品に込めた熱量をそのまま理解してもらいたいと、リアル動画とECをくっつけて、エンゲージを高めていく。
「デザイナーは作った商品が『なぜ2万円なのか』理由を伝える。店のスタッフは客に合った『2万円の使い方』を提案するのが役割」と橋本。現在、動画を使っている商品は一部だが、今後は年間300品番のサンプルアップや撮影作業を早めることで動画での予約販売まで持っていく。
次の手法として動画のライブコマースにも関心を持つ。ただ、「重要なのはブランドの思いや商品をしっかり理解して買ってくれたかどうか」。実験段階だが、デザイナーブランドの新しい試みととらえている。
