JR名古屋高島屋 チョコとファッションの協業商品 〝祭典〟の熱気を婦人服に

2024/01/31 13:00 更新


4階婦人服フロアで協業商品を販売している

 JR名古屋高島屋のアムール・デュ・ショコラは昨年、70万人以上が来場し34億円以上を売り上げた日本一のチョコの祭典。今年は昨年を上回る規模で開き、昨年以上の盛り上がりを見せている。「アムールの集客、熱気を婦人服フロアにも」と同店4階の婦人服売り場では、アムールに参加するチョコレートブランドとファッションブランドとの協業商品を発売した。

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4ブランドが賛同

 企画したのは村澤藍子婦人服バイヤーら3人の担当者。ファッションブランドを訪ね、協業を呼び掛けた。前例のない取り組みでもあり、チョコレートのイメージを商品に落とし込む難しさもあるが、今回、4ブランドが賛同し企画が実現した。

 「ヴィヴィアーノ」と「ショウダイビオナチュール」の同店限定の協業企画は、ピンクのチュールを使用したハートモチーフの缶に、花びらのように薄い限定ペタルチョコを詰めた、華やかで大胆な組み合わせ。税込み7700円。

ヴィヴィアーノ

 「ゴジュウニバイヒカルマツムラ」は、バレンタイン限定の手のひらサイズのポーチを開発。透明なPVC(ポリ塩化ビニル)から、ポーチの中の「クラブハリエ」のチョコが見える。6色。7150円。

ゴジュウニバイヒカルマツムラ

 「ネイビー・ウォ」は、「アッシュチョコレートワールド」の辻口博啓シェフがアムールの期間中にかぶっていた「ねこ耳帽子」から着想した猫のマスコットを作った。生地はブランドのアーカイブから選んだ。猫が抱えているのはアッシュのモナマカロン。5点限定で2万7500円。

ネイビー・ウォ

 「ククリ」は、有松絞りの技法を駆使したバッグを制作した。シースルー素材を使い、バッグの中の「シェ・シバタ」の芋けんぴショコラのパッケージを透けて見せる。4950円。

ククリ

 いずれも「チョコを食べ終わっても小物入れやインテリアとして愛用できる」(村澤バイヤー)のがポイントだ。

 食品には賞味期限や保存する温度、崩れやすさといった特有の取り扱い条件があり、ファッションブランドとの取り次ぎでは〝言葉のキャッチボール〟の難しさもあったが、チョコのイメージをデザインに発展させ、ファッション性の高いポーチやバッグ、雑貨・小物などを作り上げた。

服への回遊も

 アムールの立ち上がりとともに店頭では1月18日(ククリは31日)から販売、1週間で用意した数量の半数以上、ブランドによっては70%を消化するほどの人気。アムール会場からの回遊や、特にパティシエのファンの購買が目立ち、新しい客層が婦人服フロアに来ているという。

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