JR名古屋高島屋 インポートダウン仕掛け、好調に推移

2018/11/06 06:26 更新


 JR名古屋高島屋の自主編集売り場「スタイル&エディット」は、インポートの上質なダウンコートを仕掛け、10月の売上高は前年同月比20%増と好調に推移した。同店全体でもコートなど冬物の動きが良く婦人服・洋品は8%増となる中、同売り場ではダウンに絞り、数量を確保し、顧客の買いたい気持ちに働きかけたことでスタートから飛ばしている。

(神原勉)

 一昨年の暖冬で昨年は供給が絞られ、高級品などでは玉不足による機会損失も発生した。昨年買えなかった顧客は今年、必ず売り場に帰ってくると予想。しかも国内ブランドはウールコートの供給を厚くしているため、同売り場ではハイグレードのダウンコートにフォーカスした。

 「タトラス」に、「ピューテリー」「ヘルノ」「ピレネックス」を新たに加え、それぞれ思い切った数量を発注し、品揃えの幅も奥行きも広げた。7月からの早めの店頭投入で予想通り、昨年買えなかった顧客が「いいものを早く買いたい」と来店し、サイズやバリエーションの豊富さに満足して購入。9月末からは数量を増やし、常時100着前後のダウンを店頭に陳列している。

 中心は10万~20万円の細身のロング丈で、ファー使いなどエレガントできれいなシルエットのもの。表地はナイロンやウール、機能素材など幅広く、色はダーク系が主流で、特にネイビーが人気だ。

 人気ブランドの上質なダウンコートを集積したことで、〝コート平場〟のような、数量が揃い、選びやすく、買いやすい売り場となったことが顧客の支持につながった。

 全店でも「ラブコート」をテーマに打ち出し、共通什器で訴求、10月23日には隣接するタカシマヤゲートタワーモールとも連動して折り込み広告を打ち、11月の1日と4日には「動くマネキン」イベントを実施してコート商戦に弾みをつけた。

100着のダウンコートを店頭展開


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